■ ID | 920 |
■ 種類 | 総説・解説 |
■ タイトル | 水環境の最重要課題は温暖化防止への努力 ―これまでの洗剤研究を振り返って― |
■ 著者 | 須藤隆一
埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | 日本石鹸洗剤工業会 |
■ 出版年 | 2007 |
■ 誌名・巻・号・年 | クリーンエイジ、No.210、4-6、2007 |
■ 抄録・要旨 | 昭和30年代、水環境問題の大きなテーマの一つとして洗剤があった。当初、ABSと呼ばれる界面活性剤の毒性が問題となり、LASに代替され、洗剤のソフト化が行われたが、その後、LAS自体にも有毒性、有害性を説く研究者が現れ、合成洗剤と石鹸でどちらが環境影響が小さいのか、議論となり、熱心な議論が今でも続いている。大切なことは、毒性から見れば合成洗剤のほうが石鹸よりも高いが、使用量も加味した場合、石鹸も同等の毒性を与えている可能性があることであり、これらの現状を踏まえ、人間の求める便利さと環境影響をトレードオフとして考えていかなければならないことである。現在では他の化学物質の問題が大きく掲げられ、洗剤に関する研究、関心は少なくなってきているが、現在もっと関心を抱いて欲しい問題は地球温暖化問題である。石鹸問題では非常に熱心でパワフルな方々がより身近な深刻な問題である地球温暖化問題に関心を向け、理解し行動してもらえることを願っている。 |
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